京都 年末の風物詩 八坂神社の「をけら詣り」

京都市東山区の八坂神社で12月31日、除夜祭の終わった午後7時から催される
「をけら詣り」は、無病息災・厄除けを願って行われる伝統行事です。

をけら1

「をけら」とは、漢方薬にも用いられるキク科の薬草のことで
燃えることで強い香りが漂います。

境内に用意された灯籠の中に「護摩木(ごまぎ)」と「をけら」を入れて火を放ち
その火を竹で編んでつくった火縄の一種である、「吉兆縄(きっちょうなわ)」に移し
消えないように注意しながら自宅に持ち帰ります。

をけら2

そしてその火種を用いて雑煮をつくって食べると
一年を通して健康に過ごすことができる、といわれています。
ほかには神棚の灯明を灯したりにも使われ
また燃え残った吉兆縄は「火伏せのお守り」として
防火・防災を願って台所に飾られたりもします。

参拝した人たちは、灯籠から移した火が消えてしまわないように
持っている吉兆縄をくるくるまわすのが恒例で
その姿が冬の京都の風物詩となっています。

八坂神社への最寄りのアクセスは、京阪祇園四条駅から徒歩で約5分ほどです。
大晦日の府内は夜通し電車が動いています。

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