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京都の三大祭りの一つ・「時代祭」の祭事
京都の時代祭は京都市内に鎮座する平安神宮のお祭りであり、其の神宮社の
創建を祝って始められたお祭りで、有名な京都の「三大祭り」の一つでもあります。
周知のように三大祭りといえば、下鴨神社の「葵祭」や八坂神社の「祇園祭」であり、歴史的には他の二つの祭事と比べると浅いようです。
平安神宮について
平安神宮は京都市左京区にある神社で、明治時代に平安遷都の1100年を
記念して創建されたものです。
即ち、京都遷都、平安遷都を行った時期は西暦794年で当時の天皇であった
第50代の桓武天皇によって行われたものです。
時代祭りは平安神宮が創建された後に市民組織として平安講社が作られ
その記念事業として「祭り」が始められたともいわれています。
祭りを盛大に盛り上げるために、京都の時代と風俗を遡りながら時代別の
行列が提案され「時代祭り」と呼ばれるようになったとされています。
因みに、初回の祭りは創建されたばかりの平安神宮への参拝として
祭神の桓武天皇と創建者の孝明天皇の二柱の御霊が、賢所の住まいであった
「御所」から京の街の繁栄を見ながら行列のお供を従えて神宮へ行くという形と
なったとされています。
即ち、此れは京都の誕生日とも言える10月22日となったとも言われており
祭事自体は10月15日の参役宣状祭(行列の役柄任命)から、23日の
ほぼ一週間を目処に行われるものです。
当時は京都が天皇がおわす処、即ち日本の中心、首都として1000年有余に
わたって培ってきた伝統や工芸技術の粋を、動く時代別の歴史や文化、風俗の
絵巻として内外に披露することを目的としており、此のための各時代別の
渡御行列に使用する衣裳や祭具の一つ一つが、綿密なな時代考証をもとに作られ
如何にも本物らしさの演出が、見る者にして見ごたえもあり、それらの特徴もあると
されているのです。
渡御行列
渡御行列は山国隊の奏する和楽の笛や太鼓の音色を先頭に、凡そ2,000名の
着飾った人物たちが凡そ2kmにわたる行列をして、順次にわたって平安京の
造営された平安神宮に向かって厳かに進行するものです。
時代祭の祭事スケジュールとしては、10月15日に「時代祭宣状祭」から始まり
本年の行列の主な参役に選ばれた平安講社員(京都市民)約500名がご神前に
行列の無事執行を祈願します。
10月21日には「時代祭の前日祭」、10月22日は本祭の「時代祭」で
神幸祭ともいわれ祭典には総長・奉行が参列し、平安講社を代表して
総長が祭文を奏上します。
10月23日は時代祭の「後日祭」で、祭典終了と共に祭具片付け格納を実施します。
(10月22日 巡回コースと予定時間)
京都御所建礼門前出発 (12:00) → 堺町御門 (12:15) → 烏丸丸太町 (12:30) → 烏丸御池 (12:50) → 河原町御池 (13:20) → 河原町三条 (13:30) → 三条大橋 (13:40) → 三条神宮道 (14:10) → 平安神宮 (14:30)
Kyoto Imperial Palace(12:00) → Karasuma Marutamachi (12:30) → Karasuma Oike (12:50) → kawaramachi Oike (13:20) → Kawaramachi Sanjo (13:30) → Sanjo Jingumichi (14:10) → Heian Jingu Shrine(14:30)
時代祭は10月の京都、最大の観光スポットです。存分に京都の歴史を感じて下さい。