京都 伏見稲荷大社の「狐」は「神様のお使い」

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伏見稲荷大社とは京都の伏見区に位置する稲荷山を拠点とする神社であり
全国各地で信仰されているお稲荷さんの総本宮としての役割をはたしています。
また稲荷山は東山三十六峰のひとつに数えられています。

この伏見稲荷大社の参拝経路としては「櫻門」をくぐり「本殿」に参拝を行い
山上向かいます。

山頂への道はすべて参道となっており迷うことなく山上へ向かうことが出来ます。
本殿を抜け山上までをつなぐ道の中腹にあるのが有名な「千本鳥居」があります。
また、山上には数々の社(やしろ)があり中腹地点である「四つ辻」まで登ると
京都市が一望できるような絶景がひろがっており、また簡単なお茶屋さんもあります。
そこから「三ノ峰」、「二ノ峰」、「一ノ峰」と向かうのが一般的です。

伏見2
そして稲荷大社で祭られている神様ですが、稲荷大社の神様は稲荷大神様です。
稲荷大社と聞くと「狐」を思い浮かべる方も多いでしょうが稲荷大神様は狐ではありません。
稲荷大社にとっての「狐」は「稲荷大神様」のお使いの狐とされ
「神様のお使い」とされています。

昔からコンコン様(狐)の家は犬を飼ってはいけない!と言われています。
このように言われていることによって 犬を飼っている人は稲荷大社に
お参りをしてはいけないと勘違いされている方も多いようですが・・
先にも述べたように、ここでいう「狐」とは「神様のお使い」という意味
ですので 犬を飼っていてもお参りができます。
ただ・・犬を連れて行くのは常識外れという事だそうです。

また「狐」にも様々な諸説があり、神様のお使いである「神様の部下の狐」と
「妖怪に分類される悪い狐」がいます。

大神様のお使いである狐の事は「白狐(びゃっこ)」と言い
野山にいる狐や狐の形をした悪さをする妖怪を「狐狸(コリ)」ともよばれ
度々「狐は良い者か悪い者か」といった混乱を招いています。

そしてこの稲荷大社のご利益ですが
商売繁盛と五穀豊穣の神様とされており
「稲荷」とは、「稲を荷う」という意味があり名前からも五穀豊穣の意味もあります。
また商売繁盛の点から江戸時代には爆発的なブームを見せ
全国どこにでもある神様となりました。

このあたりから各地で有名な「お稲荷さん」に繋がります。
また有名になりすぎたせいで浅く広く伝わったばかりに先ほど述べた
「良い狐、悪い狐」へと発展していったわけです。

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この稲荷大社の見どころといえばやはり、なんといっても有名な「千本鳥居」です。
よくドラマなどで見かける千本鳥居ですが、本当に延々と鳥居が連なっています。
天候の良い日に鳥居を潜ると、まるで無限回廊に取り込まれたかのような
錯覚に陥るほど幻想的です。

山頂に行けば行くほど数は減っていきますが、その分 木製から石製にかわり
長年の年月を感じさせます。

そして、この鳥居の意味としては鳥居を「通る」と願い事が「通る(叶う)」といわれいます。
ぜひ一度は鳥居を通り願をかけてみてください。

また、絵馬の販売もあるのですが、稲荷大社の絵馬は狐絵馬という
狐の顔の形をした絵馬となっています。

その狐の形をした絵馬に狐の顔を書き込むという変わった絵馬になっており
一部ではかなり盛り上がりをみせています。
狐絵馬以外にも参道には狐グッズが販売されています。
狐のおせんべいや狐のお面とお土産にも喜ばれる縁起のいい商品が並んでいます。

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