京都の年末から年始にかけては、京都中の各所のお寺や神社にて
恒例の正月行事が行われます。京都の年末年始の行事で特に有名な
八坂神社 年始の伝統行事「をけら祭」を紹介します。
Contents
八坂神社
年末年始には、京都の風情を訪ねるべく観光客やまた京都の南座で
行われる新春歌舞伎を観賞しに来る人で四条河原町はたいへん混雑します。
何よりも四条通りの東の端に鎮座する八坂神社での初詣という方が多く
この八坂神社で大晦日の夜から元日にかけて、火のお祭りと言われる「をけら詣」
又は「をけら祭」というのが行われます。
白朮(をけら)とは
白朮祭(をけらまつり)は元旦の午前5時に斎行される
八坂神社での新年最初の祭典です
これは例年行われる神社の年越しの祭りで「をけら」というのは
キク科の植物です。
昔から薬草として用いられ、その根っこを焼くと強烈な匂いを放ちます。
をけらとは漢字で白朮(をけら)と書きますが、つまりは、この強烈な匂いと
火の勢いで邪気を払うと言われているのです。
大晦日の夜になると宮司(ぐうじ)達がをけらの灯籠に火を移し
予め氏子(うじこ)達に配られて願いごとなどを書いた白朮の木(護摩木)が組まれ
中には砕いた白朮も入れられています。
そして大晦日の夜から元日にかけて八坂神社を訪れる初詣客たちは
境内での火縄を買って、このをけらの火を火縄に移し、消えないように
くるくる回しながら家へ帰り、この火でもってお雑煮を作ったり
神棚の灯明に火をともして新年の無病息災と火の用心を祈るとされている
京都の伝統行事です。
まとめ
京都の古くから伝えられている伝統行事と共に、皆の安全と幸福を祈願し
新年度も多くの幸がありますように。
(八坂神社では「をけら酒」の授与や「粥杖」授与 1,000円もあります)